障害者支援施設 リハビリ橋本 事務長 亀谷忠様・中谷様
2024.02.16現場担当の亀谷事務長と中谷様
1、社会福祉法人ゆたか会
社会福祉法人ゆたか会は1983年に設立しました。
施設設立の動機はアメリカの重度障害を持った学生によるIL運動(障害者自立生活運動)から、自分の意志でサービス・介助を受けてする自立があることを知り、そのような自立施設の必要性からでした。その後、身体障害者療護施設リハビリ橋本を設立し、重度障害のある人々に能力に応じた日常生活を送ってもらえることを願い、現在まで運営されてきています。
社会福祉法人ゆたか会、障害者支援施設リハビリ橋本は、主に1級・2級の重度身体障害者の入所施設です。大半の方が車いすを使用しており、入所利用者50名で短期入所利用者8名です。
支援内容としては、障害者支援施設リハビリ橋本、生活介護事業所リハビリ橋本、障害者地域相談支援センター、リハビリ橋本診療所があります。
近年、障害者支援施設リハビリ橋本に制度変更致しました。設立より40年経っても、基本理念「大慈大悲と人間愛」に基づき、利用者様のその『ヒト』らしく日常生活を送っていただけるよう、家族の一員として心暖かく接しています。
導入の経緯を熱心に話されるお二人
2、導入前の課題
まずはほこりがたまることです。
現在は岡村プロテックスさんの業務用洗濯機・乾燥機に入れ替えましたが、以前は他メーカーの洗濯機・乾燥機を使っていました。1893年設立なのでもう40年になりますが、他メーカーを利用していた当時、乾燥機の後部に、かなりの量のほこりがたまって、定期的な掃除が面倒だったことがあります。
次に、修理期間が長いことです。
洗濯機・乾燥機は機械なので故障があることはわかるのですが、修理必要で相談したら当日か翌日現場を確認に来てくれるのはありがたいものの、他メーカーさんはそこから修理部門に連絡をするとか、その後修理に来るとかで結局数日間、洗濯機が使えない状態になってました。
また洗濯機自体の故障が多く、修理に来るまでに時間がかかるのも問題でした。結局修理完了まで1週間かかるとした場合でも、入居者さんは生活を行うので洗濯を別の場所で行う必要になり、近くのコインランドリーに何回も走ったりしないといけなくなり仕事量が急増してしまいます。
そのためだけに人員を増加するわけにもいかないので、みんながカバーして仕事するとしても1週間かかると全員が疲弊してしまう、というので問題視していました。
もう1つ、修理費用が高いことです。
また修理費用も業界的にどうなのかわからないものの、高額に感じており、そのたびに不満を感じていたということもありました。故障も仕方ない、修理も仕方ない、多少時間がかかるのも仕方ない、けど、修理費用が高いと他業者さんを探すしかないという感じでした。
3、導入のきっかけ
岡村プロテックスの提案を採用
洗濯機は課題と思いながらもなかなか着手できていませんでした。
入所棟改築にあたり、それまで使用していた他メーカ一の洗濯機・乾燥機が経年劣化していたこともあって、この際にもう洗濯機の入れ替えしようと業者を検討しておりました。
他メーカー含め検討したのですが、まず岡村プロテックスさん以外の他メーカーには40キロの洗濯機が無かったことは理由の一つです。また、入所棟改築にあたって改築完了までには2年もの月日がありましたので、2年だけ購入して入れ替えを行うのか、修理だけを行うのかという悩みもありました。この点、解決方法として「2年間の業務用洗濯機のレンタル」を提示していただきました。レンタル提案は当施設の悩み・課題を受け止め柔軟な対応をいただけたと、非常に感謝しております。
着替え時に職員が移動する距離も短く便利になるよう、当施設はお風呂と近い場所に洗濯室が設計しています。建築設計は当然設計事務所ですが、導線設計などは現場をよりよく知っている者が意見を言うことで、よりよい設計に完成します。洗濯現場を数多く知っている岡村プロテックスさんに設計に関して相談したこともあり、現在の職員の移動に配慮した現場となっています。この点についても感謝しています。
導入している機種・台数
全自動洗濯機 | WOー134 | 1台 |
全自動洗濯機 | WOー404 | 1台 |
全自動洗濯機 | OGー402 | 1台 |
取材中もフル稼働で活躍
4、導入後の状況に関して
全自動洗剤投入システムを採用しているので、職員が楽になりました。
また、脱水がよくできるので乾燥の時間が早くなった分、他の業務に時間を使えるようになりました。サービスとして定期的なメンテナンスがあるので、故障が少なく助かっております。
前に一度、小さいほうの洗濯機のドラム隙間に洗濯物が詰まったことがあったのですが、その際にも電話で相談するとすぐに対処方法を教えてくれただけでなく、現場を見てくれて今後詰まらないような施策も行ってくれました。
洗濯は毎日行う業務なので、何か支障があるとすぐに連絡しています。
その際にも口頭で状況把握だけでなく時系列での事実確認などの上で、冷静に解決方法を指示し指導するだけでなく、今後の対応や対処策のアドバイスもしてくれるので現場の衛生担当は安心感を持っています。
他メーカーの時は洗濯現場でトラブル発生すると「修理に1週間かかるのか、緊急対応で休日返上か、明日出張だけどキャンセル対応か」など不安感があったのですが、今はそういった不安感がなくなり安心しております。
5、今後の展望
日本全体で言えることで、人口減少に伴い将来的には障害者の皆様も減少が予想されますが、親亡き後を支える施設として必要性はなくならないと考えております。在宅サービスで家族も含めての介護には限界があり、高齢となり医療的ケアが必要となったときに選ばれ、喜んでいただける施設として障害者福祉に貢献を続けていきたいと考えております。通所利用と短期入所の併用で在宅生活を続け、高齢となったとき入所しリハビリ橋本を終の棲家とし終末期を迎える、という人生のサイクルで今後とも障害者の皆様を支援し続けたいと思っています
会社施設名:社会福祉法人ゆたか会 障害者支援施設 リハビリ橋本
所在地:和歌山県橋本市柱本22番地
電話:0736-37-5800