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オアシス千歳様　　かしま障がい者センター様

かしま障がい者センター様

　社会福祉法人・加島友愛会が大阪市淀川区で運営する「かしま障がい者センター」。高齢者福祉施設や障がい者福祉施設など様々な福祉施設を運営する加島友愛会のなかでも、知的障がい者の方が一般社会で就労できるスキルを身につけ、就職を支援するための職業訓練センターである。高校（養護学校）を卒業した方に最大2年間かけて労働作業を覚えていただき、各生徒の能力に合わせた仕事に従事できるようお手伝いを行っている訓練施設である。
　同センターでは、業務用の大型洗濯・乾燥機を使用して、リネン（タオル・シーツや夏物衣料など）サプライ業者から洗濯・乾燥業務を請け負っている。この作業に使用する大型の業務用洗濯・乾燥機を岡村プロテックスより導入している。洗濯・乾燥機の設置だけでなく、機器の設置に関する設計から「洗濯のプロ」として請け負った洗濯物をどのような行程で処理していくかなど、トータル的なサポートを行っている。

導入の経緯

　「岡村社長から『訓練業務の中に洗濯業務を取り入れてみてはどうですか？』と提案を受けたのが始まりです。実際クリーニング業者のなかには、知的障がい者を受け入れてくれる企業もありますし、単純作業が多いので職業訓練にとても効果があります。洗濯、乾燥、たたみ、梱包など、様々な作業を担当することで通所者の適性を見極めることが出来ますし、いざ導入してみると非常に職業訓練に向いた業務であることがわかりました」（酒井さん）と予想以上の成果を上げていると語る。
　現在「かしま障がい者センター」が請け負っているのは、ホテルや病院・美容室などで使用するタオル類や大手電化店の作業着など、洗濯物としては色落ちなどの心配も少ないシンプルなものだが、仕事として請け負う以上、その量は半端ではない。設備は50�sの洗濯機と乾燥機を1台ずつ、ボイラーも1台導入し、8時30分〜17時30分まで作業を行っている。洗濯物を大量に処理する為、受水層が必要だが建築上設置するスペースがなく、地下に特設タンクを設けて対応している。

使い心地について

　「一般社会での仕事に繋がらないと意味がないので、作業のクオリティや検品は念入りに行います。作業時の手袋の徹底、作業後に行う従業員の点検もそうですが、お客さんに満足してもらえる仕事を徹底しています。ただ、洗濯作業は訓練と非常にマッチしていますし、現在ではもう1台導入しておいても良かったかなと思えるほどです」（酒井さん）と4年前の導入以来、順調に推移しているという。洗濯機の操作は職員が担当することが多いが、作業者が誤って洗濯機や乾燥機の高熱部に触れて火傷しないように、通常の耐熱カバーに加え、他の部分に触れても事故が起きないように断熱カバーを付け加え、安全面にも配慮している。
　アフターフォローの体制もしっかり整えてられており「大型の機械なので心配していたのですが、故障やトラブルはほとんど問題ないですね。新たに洗濯するものが追加される度に、洗剤や洗濯行程のアドバイスを受けたり、他施設の見学をお願いしても対応してくださり、非常に助かっています」（酒井さん）と困ったことがあるとすぐに対応してくれる面でも、欠かせない存在だと語る。
　「職業訓練施設でも商売として受けている以上、機械に故障が起きて『作業ができません』という言い訳は通用しません。だからこそ、潰れにくい頑丈な機械は安心感がありますし、常にフォローしてくれるので心強い存在です」（吉川さん）とメンテナンスだけでなく、洗濯全般に関するアドバイスを受けられることは岡村プロテックスならではの強みと教えてくれた。

今後の要望

　現状の設備や作業に足りないものはないだろうか？ 「欲を言えば、現在洗剤などをカップで計量して投入しているので、自動で入れるようなシステムがあれば便利ですね」（吉川さん）と洗剤の自動投入装置の存在が挙がった。近隣の福祉施設で岡村プロテックスの投入装置が使用されているのを見て、とても便利そうだと感じたと言う。
　取材時にも新たに請け負った洗濯物がしっかり洗えているか、仕上がり状態を確認し、どのような漂白剤や脱臭剤を使用しているかを聞いてアドバイスを行った。利用する人の用途にあわせて事細かに対応し、洗濯のプロとしての視点から色々な問題に対処できることが、顧客から受ける大きな信頼へと繋がっている。